葬儀が終わると、ほっとする間もなく、健康保険証の返却(5日以内)や年金受給停止の手続き(国民年金は14日以内、厚生年金は10日以内)、銀行口座や公共料金(ガス・電気・水道等)、携帯電話等の死亡手続きなど、やらないといけないことがたくさんあります。
同時に、忘れてならないのが、お世話になった方への挨拶まわりです。遅くとも葬儀後1週間以内に済ませておきましょう。諸事情で、1週間以内に挨拶を済ませるのが難しい場合は、可能な限り早いタイミングで挨拶は済ませるよう心がけてください。
挨拶まわりは、喪主と遺族の誰かの2人でするのが一般的ですが、どうしても難しい場合は喪主だけでも構いません。喪主が高齢だったり、未成年の場合は、遺族の代表となる人が出向き、ご挨拶を。その際の服装は、地味な平服を着用すること。
葬儀でお世話になった人、弔問してくださった友人、故人の上司等はもちろん、寺院関係者、町内会の世話役等にも挨拶まわりはしておきましょう。お礼の挨拶は、「このたびの葬儀に際しましては、いろいろとお世話になり、本当にありがとうございました。おかげさまで無事葬儀を済ませることができました」といったふうに。
遠方に住んでいる方の場合は、電話での挨拶も失礼ではありません。その場合は「本来ならお伺いしてご挨拶をするべきところ、お電話でのご挨拶となり・・・」とお詫びのひと言も忘れずに。
当日、弔電や供花、供物などを送ってくれた人やお悔み状をいただいた方、葬儀のお知らせをしなかった人には、挨拶状や礼状を送るようにしましょう。
挨拶状を出す場合、「➀葬儀に参列してくれた人」「②弔電やお悔やみ状を送ってくれた人」「③供花や供物を贈ってくれた人」「④故人が亡くなったことを伝えたい人」などに分けられます。
➀の場合、一般的に当日参列者に渡す会葬御礼品や香典返しに会葬礼状を添えてお渡しします。②の場合は、葬儀が終わり次第、挨拶状を出すようにしましょう。③の場合は、お返しの品と一緒に手紙や礼状を添えてお送りします。④の場合、人づてに先に訃報を耳にしてしまうと、「どうして亡くなったことを知らせてくれなかったのか」と今後の付き合いに支障をきたすこともあります。早めに挨拶状を出し、知らせなかったことへのお詫びと葬儀が滞りなく終えたことを伝えましょう。
挨拶状で注意することは、頭語で始めた場合、必ず結び語で締め、句読点は使用しないようにします。挨拶文の最初には、自分と故人の続柄を伝え、文章は手書き、縦書きがベストです。
- 2022年12月22日