日本には古くから『初正月(はつしょうがつ)』に女の子には羽子板、男の子には破魔弓(はまゆみ)を贈る風習があります。
女の子に雛人形、男の子に五月人形を贈る『初節句(はつせっく)』は有名なのですが、この初正月の方は意外と知らない方が多いようです。
初正月とは生まれた赤ちゃんが初めて迎えるお正月のことです。
赤ちゃんがいるご家庭では「羽子板や破魔弓を飾ってお祝いする」と言うのが江戸時代から続く習わしなのです。
■どうして女の子には「羽子板」を贈るのでしょうか?
羽子板で突く羽の玉、あの黒くて堅い球は「むくろじ」という大木の種です。この「むくろじ」は、漢字で「無患子」と書きます。「子が患わ無い」という意味です。
つまり羽子板は、赤ちゃんの無病息災の意味なのです。
また、羽子板の羽がトンボに似ていることから、蚊を食べるトンボ、つまり蚊は羽を恐れるため、ひいては子が蚊に刺されないようにという、同じような無病息災の意味をもっています。
■男の子には、破魔弓を贈る
新たな年の始まりに、その一年の多幸を祈願し破魔弓を飾ります。お子様の立身出世や無病息災などを願い魔を破る意味から「破魔弓」と呼ばれています。
近年では、飾る場所を選ばない省スペースなものやコンパクトな物も登場しています。和室以外でも飾りやすいものや、大きすぎず、飾りやすいものが人気だそうです。
大切な赤ちゃんの初正月のお祝いに贈る『羽子板飾り』と『破魔弓』。
歴史や由来を知ると感じることは、今も昔も変わらない「親から子へ願い」ですね。
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- 2021年11月30日