「家系図」は、自分のルーツを知るだけでなく、亡くなったときに誰に相続の権利があるかを調べる際などにも役立ちます。
そこで今回は、家系図作成についてのお話です。

家系図を作成するにはまず、「私」を中心に配偶者、子、子の配偶者、孫、両親、きょうだい、祖父母、曾祖父母等の名前を書いていきます。わからなければ、次の方法で調べることができます。

≪戸籍簿から≫

自分の戸籍から、さかのぼっていくことができます。調べる方法は、役所で本籍地入りの住民票を取り寄せます。郵便でも可能です。
その場合は、インターネット等で請求書をダウンロードし、本人確認ができる運転免許証の写し、小為替、返信用封筒を入れて郵送します。届いた情報を元に、その親(父方を遡っているなら父方の父)の在籍地に同じように依頼を送ります。

現在の戸籍の保存期間は150年。平成22年6月以前は80年でした。現在請求できる戸籍で最も古い戸籍といわれる「明治5年式戸籍(壬申戸籍)」まで入手できると、その戸籍には江戸時代の情報も記載されていることが多いので、そこから150年～200年くらい前まで辿れる可能性もあります。

このほかにも、墓石、戒名、過去帳、宗門人別帳などから調べることもできます。

≪墓石、戒名から≫

墓石や戒名(法名・法号)には、先祖の名前や戒名、俗名、命日、亡くなった年齢などが書かれていることが一般的です。先祖の墓参りに行った際に、調べてメモしておきましょう。

≪過去帳、宗門人別帳から≫

菩提寺などで過去帳の閲覧、宗門人別帳といった江戸時代の「昔の戸籍」に該当するような情報から調べることもできます。

≪専門家に依頼すると≫

個人で家系図作成が難しい場合は、専門家(司法書士や行政書士)へ依頼することも可能。費用は、どこまで調べるかにもよりますが、概ね10万円～となります(経費は別途)。

≪こんな場合は・・・≫

連絡先がわからないきょうだいや親戚などが法定相続人だった場合、戸籍だけでは住んでいるところを確認できない場合があります。そんなときは、本籍地の役所で戸籍の附票(住所の「転移履歴」を記録した書類)を交付してもらうことで、相続人が住民票をおいている所在地を特定することができます。

■便利な新制度も登場

平成29年5月から全国の法務局で、各種相続手続きに利用可能な「法定相続情報証明制度」がスタート。

この制度を利用すれば、各種相続手続(預貯金の解約や税務署などへの申告等)で戸籍謄本の束を何度も提出する必要はなくなります。
相続手続きがいくつもある場合には、手続きが同時に進められ、時間短縮につながるので、お勧めです。





■家系図作成のメリット

1.自分のルーツを知ることができます。
2.ルーツを子孫にも伝え残すことができます。
3.先祖供養ができ、受け継がれてきた命に感謝することができます。
4.家族や親族との絆を深めるコミュニケションツールになります。
5.遺産相続のトラブルを防ぐことができます・・・など。

【この記事をご担当下さったライターさんのご紹介】

『ゆいごん白書Ⓡ』を国家プロジェクトに、そして世界へ
株式会社はっぴぃandプロジェクト
代表取締役　辻　瑞惠　様

—プロフィール—

新聞社を退職後、新聞・雑誌・PR誌等のフリーライターとなり、取材・企画・編集のほか、専門学校の講師(マスコミ科)、情報誌のディレクターなども務める。

その一方で、父が18代続く寺の僧侶だった影響などもあり、2000年に最期まで自分らしく生きるために必要なあんしん未来シート『ゆいごん白書®』を企画。


*2016**年 1月、『ゆいごん白書®』を軸とする「はっぴぃandプロジェクト」を設立*

*2018**年 11月、中小企業診断士の会「ピザの会」主催 **ビジネスプランコンテストで「金賞」受賞*

*2019**年 2月、法人化にする*

*2019**年 11月、6種類の年代別『ゆいごん白書®』を発売*

*2020**年 1月、毎日新聞、産經新聞など全国15紙に取り上げられ申込が殺到*

*2020**年 10月、社長版『ゆいごん白書®』を発売する*



『ゆいごん白書®』作成講座(年間400人以上が受講)、『ゆいごん白書®』認定講師養成講座(現在全国に73名)を開催するほか、「シニアカレッジ」「はっぴぃ
and塾」の企画・主催等も行う。「終活」「円満人生」等に関する講演依頼を、教育委員会様、商工会議所様、ロータリクラブ様、UR都市機構様等からいただく。

• 2021年8月20日